マナベ、マナベ。①

コラム&雑談

20代以上の大人の3分の1が小学校3年~4年の数的思考力しかないという衝撃。

65歳以下の日本の労働人口のうちの3人に1人はパソコンを使えない衝撃。

今までの労働者は無意識の知能「暗黙知」という直感でも仕事ができてきた。

我々美容師はそれに近い業種で、ロジカルな思考を持ち、知識や知能を武器に仕事をする人たちとほとんど関わらないから、パソコンができなくても全く不自由を感じたことが無いという美容師は多いだろう。

私はサロンワーク以外はパソコンに向かっている時間がほとんどですし、経営者となるとさすがに使えないと困るので多少は使えるが、

スタッフに何かポップなりお知らせなり頼むと、だいたい手書きである。

それはそれで可愛い。いいと思うよ。絵とかもうまいし。

ただやはり手書きじゃなくていいものまで一生懸命手書きされると、時間がかかって本人の大事な時間を奪ってしまう。

そうなると、「自分がやったほうが早い」となって、一向に仕事量は減らないのだが。

でも美容師さんには全力でお客様をファン化することだけに集中できる環境が好ましい。

その中でSNSなどの発信を駆使したりして、時代に合った顧客づくりをしてもらうのが現段階で最低限出来る事。

 

動く人は伸びるし、動かない人は廃れる。なんともわかりやすい。

 

美容師とはいえ、作業的に仕事をしていれば、そのうち仕事は奪われるだろう。需要はなくなるだろう。

 

考えなくてもいい仕事は機械へと移行していき新興国へ仕事が流れ、人よりシステムに投資したほうが効率的で、24時間365日稼働することが可能になる。

 

今後来るであろう知識社会に適応できる1割と適応できない9割の間で格差が広がると言われている。

 

しかし現段階で美容業界を激震させるイノベーションをすぐに起こすことは難しい。

雇用形態を変えてみたり、システムを変えてみたり、廃止できるサービスをとことん削って低料金・時短をしてみたり。

 

いろいろトライしてはいるが、結果としてやっていることは、「共食い」に近い。

同業他社のシェアの奪い合いだ。

 

会社はライバル他社に勝たなくてはいけない。

存続できないから。

これからの不景気、プチプライスサロンの需要は高まるに違いない。

 

しかし今後、目の前の敵は同業者とは限らなくなってく可能性もある。

 

日本は急速に自動車産業を成長させ世界のトップに躍り出た。

戦後の日本を救ったのである。

エンジンの性能・ボディの剛性・様々なパーツの軽量化など、開発者の絶え間ない努力の賜物である。

それを試す場がレースだったりもするのだが、もはやそれも無くなるかもしれない。

 

なぜか?電気自動車の登場である。

 

もうエンジンなんて積まなくてもよくなるのだ。

 

V6エンジン、スバルのボクサーエンジン、マツダのロータリーエンジン。

ガソリンエンジンは今後、「マニア向け」の物になるかもしれない。

環境問題の解決と電気自動車の普及はセットなのである。

※ちなみに電気自動車の製造やバッテリーを処分した時、めちゃくちゃCO2排出するらしい。なんとエンジン車の2倍以上!ビミョー!

 

長い車の歴史を、本来別の業態を本業としていた企業が飲み込んでいく可能性が高いのである。

そしてソニーも電気自動車を開発中というニュースも。

ソニー開発者「EVなんて簡単とは僕らは全く思ってない」、謙虚に語る野望
ソニーグループが電気自動車(EV)の開発に乗り出している。米アップルに代表されるように、異業種のEV市場参入が注目を集める中、ソニーが狙う開発の目的とは。開発担当者の川西泉執行役員に聞く。

我々美容業界も、小さな領域で小競り合いしている間に、でっかいジンベイザメが来て丸ごと飲み込んでいくなんてこともあり得るのである。

商店街をショッピングモールが飲み込み、ショッピングモールをAmazonが飲み込んでいくように・・・。

 

しかし、我々は恵まれている。

 

はたから見れば、ただ髪を切っている2人の美容師。

Aさんには2ヶ月先まで予約がいっぱい。
Bさんは指名が少なく毎ほぼフリー客をこなす毎日。

 

答えは簡単。

お客様は、Aさんの見える部分ではなく、見えない部分を見せてもらっているから。
お客様は、Bさんの見えてる部分だけ見せられているから。

 

きっとどんな仕事も、

「氷山の見えてない部分に何が隠されているのか」

 

が大切なんだと思う。

 

そして、我々美容師が飲み込まれないようにするには、その見えない部分をどれだけ研ぎ澄ますか。

刃を研ぎ続けることができるか。

 

これしかないような気がするのです。

 

次回へ続く

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