天才と狂人とは紙一重というが、その紙一重のちがいから、何という大きなへだたりが生まれてくることであろう。
たかが紙一重と軽んじてはいけない。
そのわずかのちがいから、天才と狂人ほどの大きなへだたりが生まれてくるのである。
人間の賢さと愚かさについても、これと同じことがいえるのではなかろうか。
賢と愚とは非常なへだたりである。
しかしそれは紙一重のちがいから生まれてくる。
すなわち、ちょっとしたものの見方のちがいから、えらい人と愚かな人との別が生まれてくるのである。
どんなに見ようと、人それぞれの勝手である。
だからどんな見方をしようとかまわないようではあるけれど、
紙一重のものの見方のちがいから、賢と愚、成功と失敗、繁栄と貧困の別が生まれてくるのであるから、
やはりいいかげんに、ものの見方をきめるわけにはゆくまい。
考えてみれば、おたがいの生活は、すべて紙一重のちがいによって、大きく左右されているのではなかろうか。
だからこの紙一重のところをつかむのが大切なのであるが、これにはただ一つ、
素直な心になることである。
素直に見るか見ないか、ここに紙一重の鍵がひそんでいる。
松下幸之助「道をひらく」より抜粋
耳が痛いというか、恥ずかしいというか・・・。
自分自身を振り返ってみると、
自分を大きく見せたいあまり、
「知ったかぶり」や「見栄っ張り」が前面に出ている若かりし時代があったなと。
今思えば、
あの時もっと「わからない事」を「わかりません」と素直に教えを乞うていれば・・・。
あの時もっと「至らないところの指摘」に対して「すいません、指摘していただいてありがとうございます。」と素直に言えていれば・・・。
なーーんてことは思っていてもそう簡単には素直に表現はできないものです。
だから、「この程度」なんだと思います。
でも美容師さんにはこの「素直さ」というのは最大の武器だと思うのです。
「お客様からの評価がなんぼ」
こんな世界で素直さ無しで成功することなんてありえないと思います。
売上が高いスタイリストはやはり「素直」
「素直」に教わり、
「素直」に教え、
「素直」にお客様に接し、
「素直」に結果につながる取り組みを続ける。
これだけで平均以上稼げる美容師にはなれます。
逆に、
「素直」な人のまねをせず、
「素直」に結果を出している人を認めず、
「素直」に結果を出すための取り組みをせず、(もしくはやっても続かず)
「素直」がダサい、かっこ悪いとおもってる人は、
いつまでも底辺付近から上がることができないでいる気がします。
素直か、素直でないかの「紙一重」
やるか、やらないかの「紙一重」
同じ人生を生きていくうえで、
同じ限られた時間を生きていくうえで、
この小さくも大きい「紙一重」が
大きく人生を変えるだけでなく、
多くの人を幸せにできる人生になるような気がしますね。
最近マジメな吉田でした。