吉田はこう考えております。【美容「師」を辞めたくなる原因編】~ちょっと立ち止まってよく考えてみなよ~

愛しの美容師達へ

今日は「パラダイムシフト」がテーマである。

以前、美容室はブラックであることを、ライトグレーぐらいまでに薄めていく解説をしたわけですが、

美容師の「現実」から学ぶ①
美容師になろうとしている人も、今まさに美容師の人も、 気になる、もしくは心配していると思うことはいくつぐらいあるで...

こんな「辞めたくなってしまう、美容師あるある」は、いまだに強く業界に残っているようです。

しかし、コロナを境に美容師になろうとしている若者も徐々に増えてきているとか。

美容師あるあるとは?

 

営業後に行われる練習はサービス残業
長時間労働で安月給
材料費や外部講習は自己負担
お昼休憩がほとんど取れない
休日に講習でお店に来なければいけない
土日休みとれない
夜遅く朝早いから睡眠時間とれない
上下関係、人間関係が嫌

などなど・・・。※一般的に!アンソルはいい感じで改善してます!

 

でもこれって、事前にだいたいわかってこの世界に入ってると思うんだけど・・・。

 

この現実に直面した時、

①こういう世界なのは仕方ない事。自分で決めた道。やりぬこう。
②わかってたけど、やっぱ無理。辞めよ。

 

となるパターンだと思うのだが、

ここでこう考える人もいる。

③このような構造になってしまう原因は何だろう。なるほど、こういうことか。

 

と自分の取り巻く環境を「分析」する人もいる。

 

さあ、皆さんはどのタイプだろうか。

 

私のブログを見てくれる人は比較的①か③かと思いますが、

②の方がもし見ていたら是非参考にしてほしい。

美容師を辞めた後でもきっと役に立つと思うので。

 

美容師として結果が出やすいのはやはり普通に①だと思います。

初志貫徹で素直で愚直でブレさえしなければだいたい結果は出ます。

遅かれ早かれ。

 

②の人も、一度立ち止まって③をしてみて欲しいのです。

ここは正論ではなく、ちょっと角度を変えて考えてみましょうか。

はい、では一緒に考えましょう。

あったら最高?こんな美容室

【営業後に行われる練習】

「みなさん営業が終わったら練習などせずにすぐに帰ってくださいね。うちは残業代も払いませんので。さあ、早く帰って」

という店長がいたら、最高ですね。

 

【短時間労働で高月給】

「うちは短時間働いただけでも、高所得をお約束します」

アシスタントで高所得!最高だぜ!

 

【ウィッグ代やハサミなどの道具、外部講習は会社負担】

「うちは全て支給するから、欲しい時は言ってね。講習も全額負担だからバンバン行ってきて」

もはや石油王。

 

【お昼休憩がしっかりとれる】

うちは12時から13時は店内のお客さんを0にしてるから、1時間ほどお外でおしゃれランチでも楽しんでおいで!

OLのようだぜ!

 

【講習は定休日以外の営業日】

「うちは火曜日以外の曜日の営業をお休みにして外部講師を呼ぶから全員参加してね!」

講習しながら給料発生するなんて最高!

 

【土日休みオッケー】

「みんな自由に土日も休みとっていいよ!だから土日は最小スタッフ数で回してね!」

土日出勤のみんな!さーせん!お休みいただいちゃいまーす。

 

【17時退勤】

「うちは早く帰れるからしっかり寝なさいよー。」

やっほーい、結構時間があるからなんなら遊んじゃおうかな。

 

【上下関係一切なし】

「うちは先輩後輩関係ないからタメ口でいいからね!」

先輩、ちょっとコーヒー買ってきてもらっていい?

はい、片っ端から辞めたくなる原因を解消して辞めたいなんて思わないサロンに進化させてみました。

経営者の皆さん!これやればスタッフ辞めないですよ!

 

とはなりませんよね。どう考えたって。

そもそも、目的は?

実際これやったら、経営はまず立ち行かないし、売れっ子美容師も生まれない。

満たされてるから成長する必要がないですからね。

時間を短縮し、忙しい土日のニーズにこたえられる状態のサロンではないので売上の機会損失が多い。

ほとんどの消費者が土日休みですから当たり前ですね。

福利厚生が利益を圧迫しているにもかかわらず、高い給料を払わなければいけないので人件費率は50%を確実に超える。

縦のつながりもないのでお互いに厳しくできない。指摘し合わない。

結果として美容師としてではなく人としても成長しませんよね。

 

経営状態を良くする方法は、おそらく

「客単価を3万円ぐらいに設定して、スタイリストは1日2名~3名の入客」

という状態にできれば革新的なビジネスモデルになるかもしれません。

 

しかしこの環境で3万円の客単価を長期的に継続できる技術力と集客力をどうやって育むのでしょうか?

 

ここまでできる力があるのなら、とっとと1人で独立して1人サロンをやることをお勧めしたい。

そうすれば「好きなこと」で「自由」を手にできる人生の成功者となります。

 

ではその自由を得るために、何をしますか?

考えてみて欲しいのです。

その自由って、会社がくれるものでしょうか?

 

親に育ててもらって、高い授業料払ってもらって、良い環境を与えてもらって。

ただ与えてもらうだけで、自由が手に入るのでしょうか?

 

そもそも最初に、職業を選択する「自由」を与えられて美容師をえらんだわけですよね?

 

まずはそこに感謝できているかが、スタートラインのような気がします。

変革後のスーパーホワイト状態の会社があったとして、

そこはめちゃくちゃ勉強して高い倍率の難関を突破しないと入れない。

 

そうだとしたら、そこに向かって努力しようという選択をしましたか?

 

なんの努力もせずに自由を手にしている人って、あなたのまわりにいますか?

 

もし少し自分よりも成功してそうな人が周りにいたとしましょう。

その人は「何の努力もしていない」と言い切れますか?

そんなあなたは、その人以上に努力していると自信を持って言えますか?

 

実際に会社は少しでも待遇改善しようと企業努力をしています。

昔に比べたら今のアシスタントは恵まれていると思います。

給与も、休日も、休憩も・・・。

 

つまり、

現在の美容業界のおかれている労働環境というのは、

会社の成長とスタッフの成長にとってお互いに「win × win」になる状態を保ちながら少しずつ向上させて改善しつつ前に進んでいる結果なのです。

その中で待遇改善を一生懸命しているわけですが、待遇が改善するために必要なものがあります。

 

それは「業績アップ」しかないのです。

その業績アップに必要なものが「生産性」を上げることです。

 

その為には会社だけではなく、「個人」が成長してくれないことには達成ができないのです。

薄利多売な業界をこれからも続けていけば、一向に改善しないと思います。

美容師として商品価値を上げることは会社にとっても個人にとっても有益な事は間違いないのですが、

 

美容師にとってそれよりも優先しなければいけない事ってあるんでしょうか?

遊ぶ時間ですか?遊ぶためのお金ですか?

 

アシスタントからスタイリストになるまでの数年は、長い人生の中で考えればほんの一瞬です。

根性論を言うわけではありませんが、その一瞬すらも自分に投資することすらできず、今後何を成し遂げられるのでしょうか。

自分は奴隷でしかない。社畜でしかない。成長より目の前の快楽の方が大事。

 

そうとしか思えないのであれば、今後も美容界においては成功することは難しいので、わがままを聞いてくれる素敵な職場を必死に探して転職することをお勧めします。

影響の輪・関心の輪

「7つの習慣」にもあるように

物事には「影響の輪・関心の輪」というものがあります。

影響の輪・・・ 自分自身で変えられる領域

関心の輪・・・ 自分自身では変えられない領域

「7つの習慣」より抜粋

関心の輪の中に、影響の輪が存在します。

それ以外の輪の外は、無関心の領域。

自分自身で変えられるのは、思考習慣行動です。

この影響の輪を全く広げようとしなければ、関心の輪が影響の輪に対して大きい領域を支配し、状況は何も変わらない。

しかし影響の輪を広げる「主体的」な思考と行動で、どんどん自身がコントロールできる影響に輪が広がって、状況を変えることができるわけです。

つまり、自分で考えて動くことで変えられる範囲は広がり、

考えない、動かないことで、影響の輪は小さくなり、どんどん状況を変えることができなくなり「環境依存」(すべて周りのせい)が強くなっていき、周囲からの信頼も失ってしまいます。

実際、

美容師と言うのは「影響の輪」を拡げることでしか成長できない職業です。

 

考えてみてください。

先程あったような「至れに尽くせり」は、本当に美容師にとって「良い環境」でしょうか?

その環境の中で「影響の輪」を拡げ、技術的にも人間的にも魅力を放つ美容師が誕生すると思いますか?

これからの時代の厳しいサバイバルに勝ち残るには、どっちの環境が本当の意味で「良い環境」なのでしょうか。

ある意味、一般的に「ブラック」と思われる美容室の労働環境は、

「思考停止」になることを防ぎ「主体的に行動」できるように設定されたフォーマットである、と言えるのではないか、

と、わたしの経験上感じたりもするのです。

「高い壁」と決めているのは、他人ではなく自分。

もしほんとうに、今の美容室が劣悪な環境下でスタッフを飼殺しているという事実があるのなら、

とっくに美容師は激減しているし、そんな世界に希望をもって入ってくる人なんてドMの変態しかいないはずです。

辞めていく人は、他社や他業種と比べてばかりいます。

この世界に飛び込む前に、業界のことや面接する企業の説明も聞き、自分で選んで入ってきたのにもかかわらず、ゴールを見失い、ちょっとした段差すら越えられずにつまずいて大けがさせられたと嘆く。

ゴールに向かうまでにはたくさんの壁を越えなければいけないが、その壁を高くするのも低くするのも設定しているのは「自分」。

考え、行動するから越えられるのだが、考えず動かないから越えられない。それだけです。

 

そして、輝いている人を見て学んだりできいないのです。

「あの人はたまたまそうなった」「あの人みたいにやるのは自分には無理」

と、早々に「自分の価値を自分で下げている」ことに気が付いていない。

なぜあの人は輝いているのか。
なぜあの人はあんな結果を出すことができるのか。
なぜあの人は何年も楽しそうに美容師を続けられるのか。

フォーカスすべき方向を間違ってはいけないのです。

それは美容師だけではなく、どの仕事においてもだと思います。

「梨泰院クラス」のパク・セロイも言ってましたね。

「俺の価値を、お前が決めるな」

自分の価値を上げるのも下げるのも、決めるのは自分です。

自分自身の価値を上げることができれば、仲間の価値を上げることと、組織の価値を上げることもでき、美容師の価値がもっともっと上がり、業界の環境も向上すると思うのです。

 

最後にまとめますね。

美容師という仕事は、参入するハードルが低いからこそ競争が激しい業種です。

初めから好待遇で楽に働ける仕事だと思うこと自体が浮世離れしています。

どんな仕事だってそんなに甘いものではない。みんな真剣なんです。

 

「辞めたい」と思った時、一度立ち止まって考えて欲しいことは、

自分で動かせる思考と行動の「影響の輪」を拡げることをやらずに辞めようとしていないか。

辞めたい気持ちの先にるものは「明るい未来」なのか、目先のちょっとした「快楽」なのか。

最初に思い描いた理想の姿がうっすらと消えかけたとき、

もう一度そのキャンバスにしっかりと線を描き、色をつけてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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