30年目を迎える美容師の過去、現在、そして未来㊼

とある男性美容師の過去・現在・そして未来

あんなこともしたい、こんなこともしたい・・・。

しかしそう上手くはいかない。

 

多額の借金がある状態で利益から返済しなければならないのだから、とにかくまずは「利益」。

 

今までのスタイルは

とはいえ、集客は問題なくできていた。

 

駅前で好立地。

しかし、家賃はバカ高い・・・。

 

今までと違い、

販促物・求人などの経費はすべて1店舗で賄う。

 

多店舗ならではの仕入れ価格やその他の費用を抑えるスケールメリットもない。

 

つまり、いままでの価格で利益を出そうとするには、客数をさらに増やさなければならない。

 

スタッフを増やす?レベルを上げる?

そう簡単にはいかない。

 

となると、

最も即効性があり、かつデメリットも伴う取り組み・・・。やるしかないか・・・。

そう、

「値上げ」である。

 

いままでの格安&超割引というスタイルから脱却する必要がある。

前のサロンではほぼ定価ではなく割引(20〜30%、新規に至っては50%)が当たり前であった。

 

この状況でもっとも壁になるのは、お客様・・・

ではない。

スタッフである。

 

今までの安売り正義のマインドをぶち壊し、あらたな価値感へとマインドセットし直さなければいけないのだ。

 

一番の壁は、

「お客様が来なくなってしまうと感じてしまうスタッフの不安」

である。

 

 

ここを丁寧に崩していかなければいけない。

「価格が上がったとしても、あなたに担当してほしい」

 

そう思ってもらえるお客様だけを固定化していかなければいけないのだ。

 

「割引は優しさ」
「割引こそ最高のサービス」

ではないのだ。

 

安くさえすれば、集客できる。確かにそうかも知れない。

しかし、それではいつまでたっても「疲弊」から脱却できず、そのうちパフォーマンスは下がるのだ。

 

言うしかなかった。

「ちょっと高くなったからという理由だけで来なくなる客なんて、このサロンは必要ない!もっと美容師としての価値を上げて意識の高いお客様だけを集めてほしい」

 

納得してくれるスタイリストはそう多くはなかったが、

後に店長となるスタッフが後押ししてくれたおかげで、まずは「無駄な割引」を廃止することができた。

 

不思議なもので、

お客さんはそこまで減らず、

むしろ無理な予約を獲ることなく順調に利益率は上がっていった。

 

ここで思ってしまう。

「あれ、このまま行けば、もう一店舗だせるんじゃね?」

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