↓ 現在の私の状況 ↓
一番低いスタイリストランク(指名料なし)
12席で8名のスタイリストが在籍
指名以外はメンズと学生と子どもがメインの入客
この状況で稼がなければならない
私は考えた。考えに考えた結果出た答え・・・。
「スタイリスト、みんな辞めてくんね〜かな」
冗談である。
ほぼ本音だが、
冗談ということにしておいてくれ。
環境依存はやめよう、そう学んだではないか。
となるとまずやることは、
「誰よりも早くてきれいな仕事をする。しかも圧倒的に」
当時、そのサロンはオーナーがレセプションだったこともあり、レセプションの重要性を強く押し出しているサロンだった。
レセプションがいることでスタイリストが円滑に動くことができる。
入店から退店、電話応対、新規やフリーのお客様のスタイリストへの割り振り、
確かに重要な仕事だ。
混雑時、レセプションが困ること、それは、
【入客をお願いしたスタイリストに、入客を断られること】
である。
レセ「◯◯さん、新規お願いできますか?」
スタイリストA「え、無理無理、もうかけ持てない」
スタイリストB「他にふってくんない?」
スタイリストC「オッケー、30分ぐらい待っててもらって」
こうなるとレセプションは困る。
待合で待っているお客様がイライラしていくのを感じながら仕事しなければならない。
つまり、レセプションにとっての「頼れるスタイリスト」は、店長という肩書でもなく、在籍期間が長いスタイリストでもなく、
「入客を断らない仕事の速いスタイリスト」なのだ。
そう、私がそうなればいいのである。
「なにかあったら最近入ってきた天然パーマに頼めばいい」という空気にすればいいのだ。
名前覚えろよ。
私は決めた。
このサロンのスピードスターになろうと。
野人岡野になろうと。
私「おれ、このお客さんも、このお客さんも入れるよ。予約なしの人も行けるんで」
レセ「ありがとーー♡、助かるーー」
お、予約のお客さん来たぞ。入客入客♡
レセ「あ、すいません、トップスタイリストのランク希望でした」
私「・・・・・。まあ、仕方あるまい」
まだ次がある!
レセ「あ、すいません、店長希望でした」
私「!、まあ、仕方・・・、ある、ま、い」
くたばれランク制度!
お前ら絶対俺よりいい仕事しろよ!
俺よりランク上なんだからな!
とはいえ、
これ、やばいかも・・・。