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会社や所属する会の方向性は一気に「カラーチケット」販売に動く。
もう生き残るにはこれしかない、と言わんばかりに。
そしてその頃の出店スタイルは、「大箱」（セット面１２面以上）、ネイル・アイラッシュ併設、といったようにワンストップビューティを推奨し出店する会社も多くなった。
これをやるには設備投資、求人費が莫大に膨れ上がる。
それを回収するためにかなり高い売上目標が設定される。
だからこそ、カラーチケットを売りまくって現金の回収を早めに行い、チケットの更新を促す。
理屈ではわかっている。
それがとても利益を生み、早急に投資を回収できることは。
ただ、現場では様々な問題が起きる。
売上の分配、給与の不満、早期の離職者・・・。
つまり、「オーバーストア」がスタッフに過度なストレスを与える。
会社は喜ぶ。
潤う。
しかし、このスタイルに不満を覚えるスタッフも出始める。
こういう場合、
不満が出るのは、それなりに「売れている」スタッフだったり、店長でありながらこのスタイルを好まないスタッフだったりするものだ。
こういうときは「イエスマン」ほど会社にとっては「有能」とされる。
売上を持ってるスタッフは、売上も高いが意識も高い。
そして自己主張も強い。（たまに売上なくても自己主張強いスタッフもいるが・・・）
そういうスタッフから、営業後・・・
「すいません、少し時間ありますか・・・」
このフレーズは、私にとってもっともストレスを感じるフレーズ・・・。
そう、そういうことである。
「普通に美容師がしたいので、退社を考えてます。」
相談ならまだいいが、だいたいもう腹は決まってるので覆すのは難しい。
しかも、
自宅に近いところで独立も考えている、とか言ってくる。
稼ぐと、そうなってしまうパターンが増え始める。
そういって、メッチャ近くに出店するし。
なんだかもう、嫌になってきた。
