30年目を迎える美容師の過去、現在、そして未来 ⑳

とある男性美容師の過去・現在・そして未来

異性と付き合うと「彼氏」という役割が増える

結婚すると「旦那」という役割が増える

子どもが生まれると「父親」という役割が増える

 

やはり、役割をもらって「目線」が変わると、見える「景色」も変わってくる

 

毎日飲みに行って、休みの日は無駄に浪費し、異性とも真剣に付き合おうともしなかった独身時代。

自分のうだつの上がらなさは、会社のシステムのせい。

自分のうだつの上がらなさは、会社の環境のせい。

親からもらった見た目のせい、天然パーマのせい、

 

せいせいSAYSAY!!

 

そんな自分だから、底辺をのさばっていたのである。

 

売れない原因は、すべて自分だったのだ。

 

本当はそこで気がつけばよかったのだが、能力がない人間は環境が変わらない限り気が付かないのだ。

離れて俯瞰して見てこそ、自分がいかに愚かだったかがわかるのだ。

 

しかしながら、組織のチームビルディングへの参加意欲が足りなかったこと、どこか生意気だったこと、給料の低さを会社の給与体系のせいにしてたこと、ミーティングのときのノートはメモではなくてほとんど落書きでうめつくされていたこと、酒癖がわるかった・・・

 

挙げればきりがないのだが、一度染み付いたイメージを払拭するのは容易ではない。

 

自分のアシスタントについてくれてたスタッフが退社後、

「先輩ならウチに来れば稼げると思いますよ!一度店長にあってみませんか?」

 

そんな連絡をもらった。

なんでもその店長、私と同い年で70万ぐらい給料もらってるとか。俺の倍以上じゃないか・・・。

 

これはある意味、潮時ってやつかな、と。

 

8年間お世話になった大都会草加、そして大都会足立区を、私はあとにすることを決断した。

 

社長「なんで辞めんの?」

 

私「なんか、白いうんこが出てきてしまいまして・・・。あ、すいません、地元に帰ろうかと・・・。」

 

どっちも嘘なんですけどね。

 

社長はクスりとも笑いませんでした。

 

でも事務員さんはちょっと笑ってたな・・・。

 



 

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