「午後の紅茶」を午前中に飲んでも、特に問題ないと思っているヨシダです。
午後まで我慢したことはありません。
さて、やっぱり美容師の話です。
と言いつつ、最初に出てくるのは井森美幸さんです。

「なんで?」
と思った方。
安心してください。
今回もちゃんと着地します。
たぶん。
美容業界もエンタメ業界も、「流行」という荒波から逃れることはできません。
最近なら、
「ハイトーンカラー特化」
「髪質改善特化」
「メンズ特化」
「韓国ヘア特化」
特化型サロンが増えています。
採用でも人気がありますし、お客様にも分かりやすい。
これは時代の流れでしょう。
実際、私も「なるほどな」と思います。
教育を効率化できますし、デビューも早い。
求人にも強い。
経営として見ても、とても理にかなっています。
ただ、50歳になった今、少しだけ思うことがあります。
順番は、それでいいのだろうか。
プロ野球選手も、
サッカー選手も、
子どもの頃はみんなその地域のエースだったと思うんです。
「4番でエース」
「キャプテン」
そんな選手ばかり。
その中で競争し、
もっと凄い奴がいることを実感し、
そこで自分の武器を磨き、
「俺は守備で勝負しよう」
「私は司令塔になろう」
そうやって役割が決まっていく。
最初から、
「僕は将来、代走で活躍する選手になるのが夢です!」
なんて子ども、たぶんいません(笑)。
美容師も少し似ている気がします。
カラーだけ。
縮毛矯正だけ。
メンズだけ。
もちろん悪いことではありません。
でも、一度すべての基礎に触れた人の「特化」と、
最初から苦手なものを避けた「特化」は、
10年後、20年後に同じ結果になるのだろうか。
そんなことを考えるようになりました。
そして、ここで井森美幸さんです。
ようやく出てきました(笑)。
私が子どもの頃からテレビに出ていて、
57歳になった今も普通にテレビにいる。
これって冷静に考えると、とんでもないことじゃないですか?
芸能界ほど流行の激しい世界はありません。
昨日の人気者が、数年後には見なくなる。
そんな世界です。
それなのに井森美幸さんは、
ずっとそこにいる。
爆発的なホームランを打ち続けたわけではない。
SNSで毎日バズっているわけでもない。
でも消えない。
必要とされ続ける。
私はこれを勝手に、
「井森美幸力」
と呼んでいます。
たぶん、特別な才能だけじゃない。
周りへの気遣い。
空気を読む力。
安心感。
スタッフからの信頼。
共演者からの信頼。
そして、
「また一緒に仕事をしたい」
と思われる人柄。
だから30年以上、第一線にいられる。
私はそう思っています。
美容師も同じじゃないでしょうか。
一時的に売れる美容師はたくさんいます。
SNSで一気に人気になる美容師もいます。
でも20年、30年とお客様から選ばれ続ける美容師は、
実はそんなに多くありません。
派手じゃない。
でも安心できる。
技術に大きな穴がない。
どんなお客様にも対応できる。
そして何より、
「この人なら大丈夫」
と思ってもらえる。
若い頃の私は、
「勝ちたい」
と思っていました。
店舗を増やしたい。
もっと売上を伸ばしたい。
有名になりたい。
そんなことばかり考えていました。
もちろん、その気持ちは今もあります。
でも50歳になった今、
それと同じくらい大切だと思うことがあります。
負けないこと。
消えないこと。
必要とされ続けること。
一発ホームランを打つことより、
30年間ヒットを打ち続ける方が、実はずっと難しい。
美容師も同じです。
流行は変わります。
薬剤も変わります。
SNSも変わります。
でも、
挨拶。
感謝。
技術への姿勢。
お客様への誠実さ。
基本は変わりません。
もちろん、トレンドは追うだろう。
それよりも、
美容師として、
経営者として、
「あの人なら安心」
そう思われる存在でありたい。
ホームラン王にはなれないかもしれない。
得点王にはなれないかもしれない。
でも、消えない美容師にはなれるかもしれない。
そんなことを考えていたら、
なぜか頭に浮かんだのが井森美幸さんでした。
そしてやっぱり、あの伝説の「井森ダンス」が、いまの伝説を生んでいるんだと確信しています。
うん、今見ても最高。


