高収入＝指名客数の多さ
というのは間違いないのですが、
ではなぜ「指名」してくれたのかということを、自己分析したことはありますか？
要は「自分を指名してくれた理由を、自分が言語化できているか」ということです。
これ、けっこう答えられない人が多いんですよね。
同じように、
「身近にいる指名数の多い美容師が、なぜ自分より指名が多いのか」
を答えられない人も実際多いと思う。
「きっと、スタイルを気に入ってくれたからだ」
「相性が良かったと感じてくれたから」
「希望通りに仕上げてくれたから」
これって、当たり前のことで、普通にできていなければいけないことです。
場合よっては、「なんとなく、良かったんだと思う」なんて思うかもしれない。
もちろん間違っていなのだが、
この「なんとなく」は失客の理由のナンバーワンでもあるのです。
失客は「不快」「気に入らない」というのも理由としてはあるのですが、
結局は、とくにこれといって理由はないのだが、そもそも「印象に残ってない」から「忘れ」て他のサロンを探してしまっているということです。
ということは、
上手なカットよりも、
「印象に残っている」「忘れない」ことが重要ということになる。
お客様は、実は美容師よりも多くの美容室に足を運んでいる。
それだけ、多くの美容室を比較しているのだ。
今来ている指名のお客様は、
自分の人生において「最も良い印象が残っている美容室」なのだ。
となると、指名数を伸ばすためにやらなければいけないことは、
「新規」「フリー」のお客様に
「最も良い印象を残す」ことが最大の目的になる、ということです。
では、「良い印象」とは、何なのか。
実は、これは来店前から勝負が始まっています。
今は以前と違い、ネット予約が主流。
どこのサロンも、得意なメニューやお店の雰囲気スタッフの雰囲気・・・、
すべて「良い印象」で掲載されているはずです。
お客様の抱いた印象通り、もしくはそれ以上の良い印象を残せれば良いのですが、
「思ったんと違う・・・」
「スタッフの写真の表情と違って怖い。無愛想」
この時点で、ほぼアウトです。
どんなに個人で努力していても、お客様来店時のサロンのスタッフの挨拶が雑だったり無愛想だったりしたら、まず印象が良くない。
サイトには「笑顔で」とか「明るく元気に」と記されているのにだ。
そもそも、ウェルカムな空気ではなかったりする。
その状態でお席に通されるお客様の不安さ・・・。
これを当の美容師側はわかっていないのである。
つまり、
自分自身がどんなにパフォーマンスを上げようとしても、サロン全体の雰囲気が暗ければマイナススタートなのだ。
だからこそ、
技術やカウンセリングの前に、
サロン全体を明るくできる雰囲気を自分が作る
ことや
ホームページなどに記載されているサロンの特徴や自身のプロフィールのイメージを超える印象を与えておかないといけない
ということだ。
そう、
自分だけが意識高ければ、ほかは関係ないし興味がない。
美容師はそう思いがちだが、
サロンのイメージや、その場所で輝く以上は
その場所に責任を持つ意識があったほうが、お客様にはより信頼されやすいということだ。
店長が売上高くなりがちなのは、店長という「肩書」ではなく、
店長の「責任と行動」がお客様に安心感を与えるのである。
店長ではなくても、
店長としての動きを意識するだけで、
指名数は増えるのである。
そういうの面倒・・・。
だからフリーがいい・・・。
まあそれも選択なのでしょう。
私の思っている高収入は、年収で６００万以上の美容師と設定してるのですが、
あくまでこれは「組織」として所属する場合の例です。
フリーランスで年収６００万以上の美容師さんは、どうかそのまま「持続」する方法を身につけていただければと思います。
続けることが大事ですし、
それ以上に「上げ続ける」ことはもっと大事です。
私、フリーランスは未経験ですので偉そうなこと言えないんでね・・・。
