身の丈に合わない私生活は、人生を蝕みます。
ただでさえお給料が低いのに(もちろん自己責任)、食欲・物欲・性欲は抑えられないもの。
若いって、そういうことだ。
今と違って当時はお金がないと何もできない。
今もそうだが、お得に遊べるコンテンツが今はとても多い。
情報も盛りだくさんで、明らかに今のほうが美容師としての成長度も早いはず。
そうやって時代のせいにして不甲斐ない自分への言い訳にするのは良くないが、今は本当に恵まれていると感じる。
だって、空気読まなくても何も言われないし、言ったらだめみたいですし。
練習を切り上げてでも先輩の誘いに付き合うということは、自分が先輩になったときには後輩にもそうしてあげなくてはいけない。
ていうか、そうすべきだと今でも思っているが、今の時代は普通に断っても問題ないようで、つくづく羨ましい。
だって誘われたらついていき、自分は先輩になったら誘わなくていいのだから。
だって、行きたくないんでしょ?
今の時代だったら、もっとお金が貯まってただろうな。自分のことだけ考えればいいのだから。
とはいえ、お酒好きだから誘っちゃうんだろうけどね。
4年目ぐらいが、一番お金がなかった。
ていうか、マイナス。
欲望の大きさに比例して、借金ってのも大きくなっていく。
お金を使わなくても楽しめるもの。
そんなのはその時代ほとんどなかったし、あったとしてもつまらないと思っていただろう。
ふらりと散歩、きれいなお花見てほっこり・・・、何気ない日常に幸せを感じる
・・・。
そうはならんのだ。
休みの前の日はクラブで朝まで・・・。
そして休みの日はグロッキー・・・。また明日も仕事か・・・。

今思うと、なんて無駄な過ごし方をしていたのだろう。
本読むとか、自己研鑽しろよと、
当時の自分に言ってあげたいが、
その時はそれが楽しかったのよ。
そんなだから、薄っぺらいのがバレて指名客も増えなかったんだね。
そんなだめな時期も時が経つといい経験だったとも言えるし、
今思えば一番エネルギッシュで楽しい時代だったかもしれませんね。
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