1990年代後半、「カリスマ美容師」ブーム到来です。
そう、私が美容師の世界に足を踏み入れたときにはカリスマ美容師なんてワードは存在しませんでした。
今のように憧れの美容師像の具現化はあまりされていなかったのです。
有名店のスタイリストとして名が広まった美容師たちがテレビに頻繁に取り上げられ、その芸能人に憧れる人々がこぞって原宿のサロンに詰めかけたわけです。
「シザーズリーグ」というテレビ番組の放送が始まったのもちょうどこの頃です。
東京にある有名な6つのヘアサロンに所属する美容師が1対1で競い、どちらのカット・技術に共感を持てるかを女性観客が投票し、支持を集めたほうが勝利するというものでした。
司会は米米CLUBのカールスモーキー石井氏。中学の頃はよく聞いていた。
浪漫飛行へ、イン・ザ・スカイ。
2000年に木村拓哉主演のドラマ「Beautiful Life 」が放送されると、美容師人気はいよいよ最高潮。
「高校生のなりたい職業ランキング」で美容師が1位を獲得したというデータもあるほど。
このときのキムタクに憧れて小さな海沿いのサロンで客待ちの間にサーフィンするという美容師スタイルを本気でやろうとした人、そしてやってしまった人もいるくらい。
恐るべしキムタク効果。
後に「付き合ってはいけない職業３B」にもノミネートされるのだか・・・。
※バーテンダー・バンドマン・美容師
※ドラマで出てくる美容師はけっこうクズ。「金魚妻」とか。
人気の低迷する相撲などのスポーツのためにも、できればキムタクにはフンドシ姿で力士を演じていただきたかった。
未来の千代の富士がたくさん生まれ、モンゴル勢が横綱に名を連ねることを防げていたに違いない。
今からでも遅くない。頑張れ人気若手俳優。頑張れ日本人力士。フンドシ締めていこうぜ。
※私は舞の海が好きでした。
そしてこのブームに乗り、私はチャラつきはじめ、薄っぺらい毎日を送るのだった。
暗黒期到来。
