私はここ数年車のメーカーを変えていない。
それは所有する満足感や接客、ブランドとしての価値は本当に素晴らしいと思うからで。
でも、
「一番好きなメーカーは?」
そう聞かれたら、私は少し考えてしまう。
それぞれ特徴やこだわりがあって、どれも素晴らしい。
きっと、たぶんこう答える。
「スバルかな。」

すると大抵、「なんで?」という顔をされる。
確かにスバルは、レクサスのような高級ブランドではない。
デザインも万人受けするタイプではないし、正直、女性人気はそこまで高くないと思う。
でも、不思議なことに、一度スバルに乗ると「また乗りたい」と言う人が本当に多い。
私もその一人だ。
スバルには、いかにも職人気質なところがある。
例えば、水平対向エンジン。
ボクシングのストレートのパンチを交互に繰り出してるみたいだから「ボクサーエンジン」なんて呼ばれてますよね。

ドゥルドゥルといういい音です。
普通のエンジンとは違い、ピストンが左右に水平に動く特殊な構造だ。
これによって車の重心が低くなり、カーブでも驚くほど安定する。
さらに、シンメトリカルAWD。
左右対称のレイアウトに徹底的にこだわり、雪道でも雨の日でも、車が本当に素直に走る。
そして、アイサイト。
派手な馬力競争ではなく、「事故を起こさないこと」を本気で追求した運転支援システム。
正直に言えば、当時乗っていたスバルのアイサイトの完成度には驚かされた。
「あ、この車、本気で人を守ろうとしてる。」
そんな安心感があった。
そして何よりも操作が楽だった。
面白いのは、スバルって「すごいでしょ?」とアピールしないこと。
むしろ、
分かる人だけ分かればいい。
そんな空気すら感じる。
だからこそ、熱狂的なファンが多い。
だからこそ、「オタク」感、がする。 ※いまでは褒め言葉
私は、この”職人気質“が好きなんだと思う。
そして思う。
これって、美容師も同じじゃないだろうか。
SNSでは派手なカラーや流行のスタイルが目立つ。
もちろん、それも美容の楽しさのひとつだ。
でも、お客様が10年、20年と通い続ける美容師は、少し違う気がする。
髪を傷ませない。
家でも扱いやすい。
毎回大きな感動はないかもしれない。
でも、
「この人なら安心。」
そう思ってもらえる美容師。
私は技術至上主義ではない。
接客も、人柄も、提案力も大切だと思っている。
でも、その土台になる技術だけは、絶対に妥協してはいけない。
スバルが「走る・曲がる・止まる」という当たり前を何十年も磨き続けてきたように、
美容師も、「カタチ・色・質感」を変える、という当たり前を磨き続けることが、本当の価値なんじゃないだろうか。

派手さはない。
万人受けもしない。
とくにデザインは女性ウケしない?のかな?
それでも、「このメーカーじゃなきゃ嫌だ」と言われる。
私はそんなスバルというメーカーが、なぜか好き。気になる。頼れる。
そして美容師も、そんな存在でありたいと思う。
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