「経営の神様」の言葉から学ぶ① 【仕事というものは】

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仕事というものは勝負である。一刻一瞬が勝負である。

だがおたがいに、勝負する気迫をもって、日々の仕事をすすめているかどうか。

まず普通の仕事ならば、ちょっとした怠りや失敗があったとして、

別に命を失うというほどのことはない。

それでも、ともかく日は暮れて、その日の仕事はまず終わる。

 

だから、つい気がゆるむ。油断する。

きょうはきのうのくりかえし、あすもまた同じで、別段とくに変わったこともなし。

しかし、これではいい知恵はうかばない。創意も生まれなければ、くふうも生まれない。

そして何の緊張もないかわりに、何の喜びもないということになる。

平穏無事なときには、これでも日はすごせるが、しかしいつもそうはまいらない。

 

わが国の情勢は、世界の動きとともに今や刻々と変わりつつある。

一刻の油断もならぬ状態におかれている。

このときにこそ、勝負する大勇気をもって仕事にあたらねば、それこそ真の繁栄は生まれないであろう。

 

仕事を勝負と心得る人と心得ない人とのちがいが、ハッキリとあらわれてくるときではなかろうか。

 

松下幸之助 「道をひらく」より抜粋

 

何年も前の激動の時代だからではなく、

まさに今もそうなんだなと思わされますね。

 

私たちの仕事は特に、

創意工夫なく「ただやっていても」結果は出ない。

出たとしても、

何となくやったからこその、なんてことない結果しか出ない。

あたりまえに明日は来ると思ってるし、

あたりまえに大切な人も生きていると思っている。

 

あたりまえに朝起きて、

何となく時間になったら家をでて、

いつものように仕事をして、

時間になったら帰る。

 

このあたりまえがいかに恵まれているのかを知らない人は、

どうでもいい事に腹を立て、不平不満ばかりで毎日を過ごす。

 

松下幸之助先生のように、

国を想い、人の幸せを想い、自身に大きな責任があるからこそ、

こんなにも深い想いを抱くのでしょう。

 

私も含めてですが、

やはり人としての「役割」が多い人ほど、真剣さが比例しているように思います。

 

その役割が増えることを拒む人、望まない人の中でも意識が高い人もいるが、

そう多くない気がします。

 

彼女もいない、そんな私の昔の役割の数は「次男」「成人」というものだけ。

20歳を越えたら大人だから社会人としての責任を・・・、なんてものしかない。

 

ポンコツの中のポンコツでしたよ。周りへの感謝なんてない。変にプライドも高い。

 

しかしそんなポンコツにも彼女ができたりするわけです。

しっかりしなきゃと思うわけです。

 

ここで初めて「彼氏」という役割が増えました。

 

そうすると「結婚」なんてことも考えるわけです。

もっとちゃんとしないといけない。

 

お給料のことも真剣に考えるわけです。

どれぐらいの売上で、どれぐらい稼げるのか。

その為にどんな行動をするのか。

 

結婚すると、「夫」という役割が増えます。

そして年齢的に○○リーダー・○長などの役職もつき、さらに役割は増えます。

 

子供が生まれると「父親」の役割りも増えます。

「経営者」になるとさらに責任は増す。

 

このように、守らなければいけない「人」「場所」、そして「お金」

 

こうなってくると、大変かもしれないが自然と他人も思いやるようになる。

自分のことだけを考えていればいい立場ではなくなるので、

大変さが増えることで考えることも増える。

 

いろんなところに目を向けるからこそ、気づきや閃きも生まれる。

 

もっともっと結果を出そうとするから、創意工夫をする。

 

創意工夫をして失敗するから、また学びが増える。成長する。

 

私の周りでも、

やはり責任を持つものと持たないものの「差」は明らかに感じます。

 

大変かもしれないが、仕事を通じて成長し、多くの人達の役に立てる人生と、

大変じゃないし、別に仕事で成長もしないし、自分さえとりあえず食べていければいい人生。

 

どちらも同じ人生。同じ人間。

もちろんどちらでも構わないし、役割を増やさなければいけないわけではないが、

 

今の日本の状況、世界の状況。

 

例え世の中が豊かになろうとも、便利になろうとも、

 

仕事を勝負と心得る人と心得ない人とのちがいが、ハッキリとあらわれてくるときかもしれないですね。

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