10年も経つと、いろいろ変わります③

共に美容室経営を学びましょう。

『逃げ出した先に、楽園なんてありゃしねえのさ』

これは私の大好きな漫画「ベルセルク」の「ガッツ」のセリフです。

たとえ戦いから逃げたとしても、そこにあるのはやはり、戦い。

くぅーーーーーーーーっ!

しびれますね!

 

10年経つと、会社とスタッフの関係性も少し変わった気がします。

正確に言うと、「変えさせられてしまった。」といった感じかと。

コロナ禍で、働き方がある意味で「強制的」に改革しなければならない状態になり、「あれ?オフィス要らなくね?」「あれ?通勤必要なくね?」となり、在宅でも今までと同じ、いや、それ以上の業績と生産性がアップした業種もおありでしょう。

そして残業もなしで、飲み会もなし。自由な時間が増える。

まさに「働き方改革」は前進したわけです。

 

美容室の仕事の特性上、1人の美容師が1時間で1名のカットのお客様をお仕上していたものを、サービス内容を全く変えず、料金もそのままで、満足度も下げず、1時間2名仕上げられるようになるのにはものすごい訓練と画期的なシステムが必要。

価格を下げてサービスを省く価格はそのままで付加価値を上げる価格を上げてさらに付加価値も高める。

といった感じでしか業績に変化をもたらすことはできない。サロンワーク以外の副収入があれば別ですが。

 

美容業界もずいぶん変わってきたとはいえ、

コロナ前とコロナ禍で、やっていることは

「ほぼ全く変わっていない」

 

足を運んでくれたお客様しか担当できない「店舗型ビジネス」

小売店のように商品をひたすら売ったり、一度に多くの人を受け入れることができない「対面接客」

そして「労働集約型ビジネス」の代表格。

 

所謂「ブラック」に傾きやすい業種。

売上を上げようとすると、休みを減らして時間を延ばす。とかね。

 

私が若い頃は、

○○を出せ。それが出来ない者はをかけ。それが出来ぬ者は、れ」

なんて言われましたけどね。

 

正解は、知恵・汗・去 

 

でもね、これも言い方によっては○○ハラとかになったりとかするそうで、そもそもこの考え方が「ダサい」のだそうですよ。古いそうです。ナウくないそうです。

 

正直、今の美容室経営は、これからの未来の美容師さん達を「思考停止」に向かわせる方向へと加速しているように感じます。

 

好待遇、好条件のオンパレード。

 

休み多い、早く帰れる、残って練習もしなくてよい。でもって高初任給。手当も満載。

しかも半年から1年でデビュー。

 

なんか、スタイリストにならなくても、いいんじゃね?って、

当時の手取り10万以下の私ならそう思ってしまうほど。これを老害というそうです。

 

でもちょっぴり思うのは、そこで「在籍優位性」を感じてくれれば離職率は下げられるわけです。

そこから「条件」が在籍理由ではなく、「成長」が在籍理由になってくれれば。

実際、「優秀すぎ」ても会社からは離れていくパターンもあります。

とにかく「素直」なスタッフが、実は最も「優秀」だったり。

 

 

昔は何としてもアシスタントの暗黒時代を短期間で終わらして、ライバルを蹴落として早くスタイリストにならないと!といった感じでした。

自分も、周りも。

「早く人間になりたーーーい!」って具合にね。

 

「妖怪人間ベム」

ただ一つ懸念材料としては、「あたりまえ」に好条件や好待遇が与えられると、それが彼らのベースになってしまい、感謝を感じるどころかほんの少し状況が変わると「不満」も出やすくなってしまうことです。

会社は常にアップデートして毎年毎年様々なベースアップを行うので、長く在籍しているスタッフは年々環境が整備されていくのを実感しているのですが、入ってきたばかりのスタッフはそんなことは思わない。

 

むしろ、「隣の芝が青く見える」ことが多いのだ。

 

大変であたりまえ、遅くまで練習してあたりまえ、休みの日も講習行ってあたりまえ、未熟だからこそ注意されてあたりまえ、夜は駅前でモデルハントはあたりまえ、

だから見てくれた先輩には「ありがとうございます」

 

だからスタイリストになれたのがうれしかったし、初めて指名のお客様の予約が入ったときはうれしかった。

スタイリストになるために、売れるために、自分の時間とお金を投資することが「あたりまえ」で何の不満もなかった。

 

それが美容室の本来の姿であると信じて疑わなかったのですが・・・。

 

どうやら世の中それを良しとはしないようで・・・。

 

でも、こういう時代だからこそ、流されずにブレずに「目的」まで突っ走ったほうが結果として勝てると思います。

 

人は楽なほうに引っ張られる習性があるからです。

 

周りが楽してると、そっちが正解でそっちが心地よい。

 

しかしこんなに「多様性」や「柔軟性」を求められているのに、

一般的な職種とは明らかに性質が異なるこの「美容室経営」にも、もう少し「多様性」と「柔軟性」を認めて欲しいと思うのだが・・・。

 

今後の超高齢化社会の日本、貧困が待っている日本。

 

そんな日本に外国人が移民として日本人になりたいと思うだろうか。

急激にAIが進化して生産性を上げてくれるだろうか。

そもそも日本市場が活性化するとは思えない現状。

 

そんなんで利益あげて税金たくさん払えって・・・。きついぜベイベー。

 

お客様を遠隔でカットはできないし、リモートでシャンプーはできない。オートシャンプはあるけど。

AI美容師もまだ誕生していない。欲しいな。カット以外何でもやってくれるロボット。しかもお話が上手なコミュニケーションスキル高めな。

そもそも、世界情勢は悪化の一途をたどるのではないか・・・。

 

そう、みんな「不安」なのである。

 

だからこそ「逃げてはいけない」のである。

 

「不満」と「不安」から逃げた先には、やはり「不安と不満」が必ず壁となって立ちはだかるのである。

 

「選択の自由」を手にしている以上、それはいつだってできるのだが、

「逃げない」という選択をして「汗」を流しているうちに「知恵」が生まれる。

 

知恵が先ではない。まずは汗を流すことだそうですよ。

 

『まずは汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それが出来ぬ者は去れ!』と云うべきやね。本当の知恵と言うものは汗から出るものや  松下幸之助

そう、そして

 

『逃げ出した先に、楽園なんてありゃしねえのさ。たどり着いた先、そこにあるのはやっぱり、戦場だけだ』  ガッツ

ガッツだぜ! by トータス松本

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