失敗からの学び、人事編②

「しくじり」から学ぶ美容室経営。

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先日の補足です。

「イエスマン」とありましたが、

何も完全トップダウンを望んでいるわけではありません。

社員からのボトムアップがうまくできていた方が、トップが存在しなくても自走式で回転できる健全で優良な企業だと思います。

むしろ私はそうしたいです。

が、やはりすぐにそうはならないもので・・・。

 

トップダウンと言うと強制力が強く独裁なイメージを持ち人も多いようですが、私のイメージしているものはそんな感じとは異なります。

 

あくまでも重要なポストに就く人間はそれぐらいじゃないと、その下のスタッフ達がまとまらないという意味です。

私はむしろスタッフの声に耳を傾ける方だと、自分では思っています。

しかしそれは、会社やスタッフやお客様のことを考えての意見や提案であればに限りますし、大好物です。

私も完璧な人間ではないですし、会社はみんなの力を合わせて成長させるものなので、そのような意見は歓迎しますし、できるだけ実現する方向に向かわせます。

 

しかし、単なる「要求」「わがまま」からきている意見であったり、提案のない批判だったりを「直接的」「間接的」に私の耳に入れてこようとする行為は、

正直、気持ちのいいものではない。まあ、ごく稀ではありますが。

 

その意見やわがままを受け入れたとしても、こっちの意見やわがままを聞いてくれるのかと言うと、そうはならない。

不公平だよなー。なんて だれか俺のわがまま聞いてくれー

 

これは店長時代も含めた過去の経験ですが、

利己的な意見、提案なき批判を持ち出してくる人の共通点は、

「固定概念が強い」
「嫉妬が強い」

この二つのような気がします。

頭が固い、と言ったらいいのか、

我が強い、と言ったらいいのか。人のこと言えないが

「会社は普通こうだ」「してくれるのが当たり前だ」と言った感じ。

 

皆さんは、地方創生や地域活性化の成功法則として良く語られる

「よそ者、若者、バカ者」論

というのをご存じでしょうか?

地域活性化のイノベーションにおいては「こういうものだ」という「固定概念」は大きな障壁となりますので、それが無いということ自体が非常に大きなアドバンテージになる。

それが、新しい見方を醸成するよそ者強力なエネルギーを持つ若者既成概念を壊すバカ者

 

というよに分けられ、それぞれの性質が変化を起こしていくというものです。

最近は反論なんかもあるのですが、けっこう前からこんな理論はありました。

 

これは

「脳は基本的に怠けるようにできていて、固定概念を形成することで、楽ができる」そうで、

だからこそこのような力がないと、「思考停止」になってしまうということだそうです。

ちょっと最近の政治にも当てはまるような気もしますね・・・。

 

私たちにとっての若者・バカ者(笑)はなんとなく想像つくのですが、

よそ者って何でしょうね?

 

以前お世話になった会社では積極的に中途採用していろんな会社のメソッドを取り入れて組織を強化する。だから「中途の入社は組織の成長のチャンス」。そんな感じでしたね。

そんな私もそこは中途で入ってお世話になってましたからね。固定概念強めでね。はは。

 

しかし感じるのは、それこそみんな別の環境下で、別の教育を受け、違う理念の下で育ってきているので、頭なんか柔らかいどころかガッチガチだったような気がします。

結局比較して、前の方がよかったとか、今のやり方よりこっちが良いだとか、カットイスは使わず立ってカットすべきとか、美容室で刈り上げはバリカン使うべきではないとかどーでもいいわ!

ふう・・・、取り乱しました。

 

つまり、違う会社であったとしても同じ業界なので「よそ者」では全くない。

 

よそ者は「他業種、異業種」ということになりますね。

 

今やものすごい勢いのALBAMさんの社長も、元はIT系の経営者でしたし。

大手の美容室の経営権も、元美容師ではなく経営のプロに譲渡したり。

それにより、

美容師の目線だけでは見れない視点がある。

美容師には気が付かない「死角」をとらえることができる。

それなのに美容師は、美容師ではない人の意見を、

「何も知らないくせに、技術もないくせに」と軽視しがちな人が多いように感じます。

 

私はむしろ、そんな客観視できる人の意見や想いに、もっと耳を傾けるべきだと思っています。

そうじゃないと「発見や気づき」が本当に少なくなる。

そして、結果同じような美容室だらけになる。

 

そして美容師だけで集まって話すと、お客様視点完全無視のマニアックな技術論にしかならないことも多々あるのだ。

誰の技術がどうとか、あいつ有名だけどカット下手だとか、どーでもい・・・

ふー、客商売なのに・・・。ねぇ・・・。

 

そしてなんだかんだ言って美容師も人気商売。

売上・アベレージが大きく報酬に影響します。

競争心、ライバル心が芽生えて当たり前ですし、意識することで成長につながります。

いい意味でお互いに切磋琢磨できればいいのですが、

そこで起きるのが「嫉妬」

嫉妬するには条件があり、それは相手が自分より格下と思っている場合です。

格下と思っている相手が、自分よりも優れたものをもっていると思うから、嫉妬が起こるのです。

優劣の錯覚という、自分は優れていると感じる機能が脳についているため、自分は平均よりも上と思っています。

特に日本は教育の場でも平等と教えられているので「普通よりも上」に位置していると思いたいので、いざそこを越えてくる人がいると、そこに「嫉妬」が生まれるのである。

 

ここまではまだよくて、

思うだけならまだしも、その相手が自分よりも公私ともに充実していると、何らかの形で引きずりおろそうとしたり、態度にだして職場の空気を悪くしてしまうのである。

この「固定概念が強い」人と「嫉妬心が強い」人はリーダーには向かない。

もちろん例外もありますが、

自己愛が強く、「組織人」としては不適合な場合が多い。

 

でもついつい、頼ってしまうのである。

それは「美容師としては優秀である」という場合が多かったりするからである。

だからこそ「基本、社長すら見下している」という場合もある。

 

もちろん100%確実ではないですよ。

 

はい、そこの社長さん! 「うんうん」とうなずいてますね・・・。

 

ですので重要なポストを与えるよりも、しっかり売上を引っ張る存在として、

しっかりとインセンティブを与える
組織のルールを逸脱する場合はペナルティも与える

といったことを続けながら、協力的な一面を引き出してから次のステップに進まないといけないのかもしれません。

時間をかければ、よき参謀になるかもしれません。

 

しかし、時代の流れは思ってる以上に早い。

やっぱりここは、

元気で、明るい、面倒見の良い、みんなに好かれる、イエスマンがいいと思います!

 

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