嗚呼、昭和50年代

S56年戸田市文化会館 コラム&雑談

私は精神年齢も脳年齢も血管年齢も実年齢より若いと思ってます。

体力はおじいちゃん並ですが。

 

我々40代というのは、昭和の教育を受け、マジメに働き、目上の人に従い、周囲に合わせて波風を立てないのが「良い子」と育った世代です。

そして、テレビのチャンネルを「替える」ではなく「回す」と言っていた世代です。

しかし今の若者にはそんな教育をしても響かないことが多いし、我々の20代の頃よりも今の若者は多様なツールと情報を駆使して独創的に行動する人も多いように感じます。

 

そう考えると、

我々40代は先輩各位に敬意を払いつつ、その先輩たちの教えを引き継ぎつつも、若者にも指導・助言をしなければいけない「板挟み」の状態なのかもしれない。

 

全く違う世界観・価値観の間。

「冷静」「情熱」の間。

冷静と情熱のあいだってことは、まあ「いたって普通」の状態なんですけどね(笑)

私は独立しているので、立場上あまり年上の方々からご指導・ご鞭撻・お叱りなどを頂戴する機会が激減するのですが、

 

同世代の40代男性で会社の幹部や管理職の方々は、そこの会社の社長さんが50代よりも上の方となると、まさに若い社員との「板挟み」という人も多いのではなかろうかと思う。

 

しかし、視点を変えてみると、言い方は良くないかもしれないが、古い思考と新しい思考を両方体現できるのが、まさに40代だと思います。

30代前半の方もどちらかと言えば若い思考に近いと思いますし。※この10年の間に世の中ものすごく変化したので。

 

たしかに経営も「王道」路線であるべきと思うし、あたらしい感覚も取り入れるべきだと思う。

だから我々40代は、現段階において新旧を実際に「体験」しながらそれぞれの良い点を取り入れることのできる唯一の世代のような気もするのです。

 

美容室業界という一見狭い業界にも他業種からの参入なんかもあり、危機感も持たなくてはいけない。

だからこそ、「学ぶ」ことを止めることができない状況になっている。

それって実は素晴らしい事だと思っています。

学ぶということは、楽しい事ですからね。

 

これからの美容師は、今までの美容師と違って「マーケティング」のスキルがないと勝ち残れない。残ったとしても、勝てない。

だからこそ経営者も美容脳はいったん置いといて、マーケティング脳になる必要がある。

 

よく相談されます。

「N’SOLさんってポータルサイトの価格安くないのになんで集客できるんですか?」

まあ、安さで呼んでないない、ってだけなのですが、

 

違いは「活用しきれてるかどうか」しかないと思います。

 

そもそもポータルサイト頼みではないのですが、「使うならとことん精度を上げる」必要があるってことだけかと。

 

たまに思うのが、

・〇ットペッパーの掲載料が高すぎる
・プランあげたのに新規が来ない
・年間これだけ広告料払ってるのに成果が出ない

 

挙句の果てに

・担当の営業マンが良くないからだ
・完全にカモられている、ぼったくられている
・いつか掲載やめてやる
・もっと安くしろ

と言った感じで、完全に他責になるオーナーさんもいる。

 

気持ちはわかるのですが、

であれば、本当に掲載はやめたほうが良いと思います。

その分をスタッフの教育や交際費に充てていただいた方が実りがあると思います。

 

我々も決して成功していると言えるわけではないが、あえてアドバイスをするなら

「やること全部やって、それでもダメならガッツリ値下げすればいい」

薄利多売ではありますが、

これで客数は確実に増えるので。

 

そのあと、どうするかを考えていればいいのですが。

 

集客も求人もお金払って載せただけで成果が出てたら、日本全国の美容室はハッピーでまーるくおさまります。

しかし現実は多くの美容室と美容師が少ない牌を奪い合う戦場なわけです。

 

であればポータルサイトの有効性を最大限引き出せるように徹底して動かし、分析し、トライ&エラーを繰り返して精度を上げていくしかないわけです。

 

それを積極的に動かして1名でも多くのお客様を自店に引き寄せるのか、ただお金だけ払って載せるだけで結果が悪いと営業マンのせいにするのか、

 

どっちが勝つかなんて一目瞭然。

 

例え年齢が上だろうが下だろうが、「今やるべきこと」に集中する。

「昔はこんなことしなくてもお客さんが来てくれた。」

「でも今のポータルサイトとかSNS集客とかワカラナイしメンドクサイ。」

なんて言ってるのであれば、潔く経営の主権を若者たちに譲ったほうが良い結果をもたらしてくれると思います。

 

おじいちゃんおばあちゃんは、孫には優しい。

今までこの業界を駆け抜け、歴史を作ってきた世代の我々の先輩に当たる方々は、今働いている若い美容師たちは、もはや子供ではなく「孫」かもしれません。

 

我々昭和の人間が見てきたものと、これから令和の人間が経験することは全く違ってくるわけです。

 

孫たちは優しく見守って、子供たちの発想を受け入れ未来を預け、ここぞという時に手を差し伸べるぐらいがバランスがとれるような気がします。

おじいちゃんには、おじいちゃんにしかできない事があるような気がするのです。

 

日本の政治もね。

↑昭和50年男!このシリーズは熱い!

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