先日、武蔵浦和「ポコリット」さんにて10周年イベントを行いました。
お洒落で美味しいお店です。
10年というのはあっという間ですね。
10年なんとか続いたな、と自身とスタッフ達をねぎらう気持ち。
10年、何やってたんだろ。もっと何とかできただろ、という反省の気持ち。
創業期からいるメンバーは2人。
こんなにも入れ替わるとは・・・。
ある時期では「離職率の低さ」を売りに求人しているときもあったんですけどね。
まあ、ほら。
水は動かないと腐るっていうじゃないですか。
人間のほとんどは水でできてるわけですよ。
だからそれだけ「フレッシュな会社」ってことで。
「リフレーミング」によってなんでもプラスに考える技術を習得しましたよ。
いろいろありますが、10年の間には多くの学びがあったことは確か。
失敗ばかりしたけど、それ以上に収穫もあったとは思います。
イベントでは過去10年を振り返る動画と、今後の経営方針のプレゼンをし、会食&ビンゴ大会。
COTAさんからは商品まで用意していただき、感謝です。
今後はもっとスタッフに還元し、「在籍優位性」の高いサロンにすることを誓ったわけですが、何が流行ろうが、時代が変化しようが、ブレてはいけないものがあるなと。
それはやはり「顧客目線」かなと。
美容師はカッコイイ。カワイイ。
だから美容師になりたい。
美容師は髪染めれるし、好きな服着れそうだし。
だから美容師になりたい。
美容師は休み少ないし夜遅いし給料安いし。
でもまあ、とりあえず美容師でもやってみるか。
いろんな理由で美容師になってると思うのですが(まあ、私もそんな感じでしたよ・・・)、こんな理由で美容師になった人っているのでしょうかね。
「美容師は稼げる!」
まあ、ほぼいないのではないかと。
稼げるってのが具体的にいくらかは個人差があるとは思いますが、データとして平均年収は低い方かと。
稼げる美容師は1割程度ではないのでしょうか。
そりゃそーです。
そんな簡単に稼げたら、みーーんな美容師目指します。
でも実際に日本の人口に対して、そして地域の人口に対して、美容室・美容師の数は多いのではないのでしょうか?
もう少し淘汰されたら、価格競争しなくて済みそうな気もしますが。
求人広告など見ても「稼げます」「プライベート充実」「ずーっと保証します」
ほんとかなー。すごいなー。美容室って。楽してお金貰えていっぱい休めて。
そう思ってしまいそうな条件がたくさん見受けられますから、そりゃよだれ出るよね。ぢゅるる・・・
前置きが長くなりましたが、このような美容師を取り巻く環境下では、顧客目線どころか
「美容師目線」の人が数多くいるのではないでしょうか。
べつにいいじゃん。美容師目線で。
はいはい、構いませんよ。
しかし、そこが強くなってしまっていると、あることを忘れがちです。
それは美容室で働くということは、「サービス業」であるということです。
「あなた」が気持ちよくなる場所ではなく、「お客様」が気持ちよくなる場所ってことです。
「私はサービス業をしています!」って美容師はあまりいないですしね。
仕事の仕方が、
・自分のしたいスタイルを提案している
・自分がセンスいいと思った格好で仕事をしている
・自分の仕事を早く終わらせることを重視している
・自分が楽に仕事をすることの方を大事にしている
・自分の好みの・自分の気分が上がるBGMで仕事をする
・自分のこだわりがとにかく最重要
・自分の話しかしない
それでも、お給料はもらえます。
でも、果たして「積みあがってますか?」
やはりこれだと指名売上は積みあがらない。
お客様を満たすのではなく、「自分を満たす」ことが先になってしまう美容師さんは結構いるのではないでしょうか。
美容室以外のサービス業で、こんな傾向になることはほぼ無い。
美容室って特殊。ではないんです。
美容師が特殊なものにしてしまってるのではないのでしょうか。
お客様の思い描くゴールに向かって、一緒にゴールのテープを切ることを目標にしないと指名するわけないですし、ましてやお店に再来はしない。
そしてあるあるなのが、
美容師目線の人ほど、後輩を「顧客目線」ではなく「美容師目線」で注意したりしてませんか?
「俺こういうの嫌いだから」「俺こういうのやりにくいから」
ってね。
これは批判覚悟で言いますが、
たまーに、オーナーさんの趣味があふれ出してこぼれ落ちてるような内装、インテリアのサロンもあります。
ターゲティング、ペルソナ選定としては間違っていないとは思います。よ。
ハワイが好きなのでしょう。サーフィンが好きなのでしょう。バイクが好きなのでしょう。ギターが好きなのでしょう。
派手でゴージャスなのが好きなのでしょう。お洋服が好きなのでしょう。犬が、猫が、好きなのでしょう。
そんなお客さんを集めたいのでしょう。
自由です。いいと思います。
ただ、それって多くのお客様が落ち着いて、くつろげて、良い気持ちになれる空間なのかな?と思ってしまいます。
大好きな気持ちがあふれてるのはわかりますが、自宅で楽しんでくれませんか?と、私がお客様だと思ってしまうわけです。
でも、まあ、地元の青森にはリアルなガンダムがならんでる理容室があるんですけどね!
ガンダム好きは、行くだろうな・・・。
話を戻します。
所謂稼げる美容師、っていう人たちは、多くの「美容師目線」とは真逆の「顧客目線」で「サービス業」に徹している美容師だと思うのです。
あくまでもサロンでの「主役」は「お客様」であり、自分は「名脇役」でいいのです。
インスタでキラキラしてる美容師を観たり、たくさんの情報に溺れていたとしても、
あなたの未来を輝かせてくれるのはあくまでも目の前のお客様なのです。
どこかで「売れない美容師」の9割に属してるのでは?と感じてしまったら、まずは自分のサロンの「売れてる美容師」をよく観察しましょう。
一見、やってること、話してることは変わらないように見えて、
「顧客目線ビーム」がお客様に向かって照射されてるはず。
え?見えないって?
見えなくても大丈夫!
素直にその美容師さんに聞いてみればいいのです。
売れない美容師さんは、「素直に聞く」ってことが苦手ですから。